礼拝200112

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2020年1月12日 成人の日主日礼拝 題:「ザアカイ」
聖書箇所:ルカによる福音書19章1~10節 説教:丸大勝牧師
今年も新成人の方々が喜ばしい成人式を迎えられる。当教会関係の青年方もおられるが、豊かな主なる神の恵みと祝福を祈りたい。新成人となられた方々において、如何に社会人の一人となり生きていくのか、ということについては、様々な価値観や考え方があり多様であると思うが、やはり幸せな人生を送りたいとは願っているのではないだろうか。今日の箇所である人物が登場する。彼はザアカイというユダヤ人であり金持ちであった。職業は取税人のボス。当時、ユダヤがローマ帝国に支配統治されていたがゆえに、税金をユダヤ人から取り立てる取税人がいた。民衆は彼らのことを売国奴と呼び蔑んでいた。なぜならば、取税人は税金の徴収のみならず、それ以上のものをいいがかりでも考えて同胞からしぼり取っていたのである。これは反社会的仕事であった。エリコという町にそのような悪名高きザアカイという取税人たちの元締めがいたのだ。普通、ユダヤ人はこのような仕事を選び取ることはない。しかし、敢えて取税人になろうとするような人は、この社会に恨みを持っているのではなかろうか。社会貢献のためにその仕事をしているのではなく、社会への復讐のために同胞を苦しめひどい目に遭わせるために日夜働いていたような男であった。その結果、彼は大金持ちになったが、人々からは憎まれ嫌がられ軽蔑されていた。孤独の人、劣等感の虜の人、社会的疎外者であった。しかし、そのような人も良心はあったようである。悪いことをしながら、心はチクチクと責められていたのだろう。ある日、彼はナザレのイエスの良き知らせを聞くのである。「彼は、イエスがどんな人か見たいと思った」(3節)とある。これがザアカイの人間回復につなげる。群衆は彼の邪魔をしてイエスを見るのを妨げた。だが彼はいちじく桑の木によじ登り、木の上からでもイエスを見ようとした。すると信じられないことが起こった。何とイエスの方がザアカイのことを知っておられたのだ。「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」(5節)と。主は彼の魂の叫びの声を聞かれたのである。ザアカイはその招きに答えた。そして、古い自分に死に新しく生まれ変わって生きるようになったのである。ここに人間回復がある。その時から彼は世の光として人々を照らす者となったのである(10節)。