礼拝200426

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2020年4月26日 復活節第3主日礼拝 題:「ヘロデ家の人々」
聖書箇所:マルコによる福音書6章14~29節 説教:丸大勝牧師
ヘロデ大王といえば、ユダヤの王(BC40年-AD4年)。イエスの誕生の時の王である。戦略家でありイドマヤ、サマリヤ、ガリラヤ地方を攻略し領土を広げた。非常に残忍な性質で、キリストの降誕を知り、ベツレヘムの2歳以下の男子を殺害した。一方でローマ皇帝にならい、建築工事に熱心で、カイザリヤの町を築き、サマリヤの町を再建した。またエルサレム神殿を44年間かけて再建した。彼には致命的な欠陥があった。狂気に近い猜疑心が強く、それは年とともにひどくなり、晩年には殺意に満ちた老人と呼ばれ、自分の権力が脅かされようとするならば、憚ることなく、相手が妻や子であったとしても平気で殺害していった。ついに70歳になった時、悪病に罹り苦しみながら死んだ。その息子がここに登場するヘロデ・アンティパス(BC4年-AD34年)である。ヘロデ大王とサマリヤの女マルタケの子。彼は歓楽を好み、狡猾であった。主は彼のことを「狐」(ルカ13:32)と呼んだ。他方、ヘロデヤはヘロデ大王の孫娘であり、ヘロデとユダヤ人のマリアンネの子、ヘロデ・ピリポと結婚していた。アンティパスはアラビヤの王の娘アレタと結婚していたのに離婚し、兄弟ピリポの妻ヘロデヤを奪い取ってしまったのである。ヘロデ家の人々は何とどす黒い罪にまみれた連中であったことかあきれ果てる。この子にしてこの親あり、この親にしてこの子あり。アダムの呪われた血は、エドム人に受け継がれ、さらにヘロデ一党に脈々と流れていったのである。そして、それはヘロデヤの娘(聖書には名前は記されていないが、ヨセフスのユダヤ古代誌にサロメという名が紹介されている)にも伝わっていた。彼女は罪深い母親によって、ヨハネ殺しの道具として使われてしまう。神の正義の人、バプテスマのヨハネは、「長い物には巻かれよ」のような腰抜けではなかった。彼は権力者にあってはならない不義としてアンティパスとヘロデヤの結婚を非難した。これにより、特にヘロデヤがヨハネに恨み心を抱き怨念をたぎらせていた。そんなヘロデの誕生祝いの宴の際に、ヘロデヤの演出はみごとに成功した。娘の舞の褒美に何を求めるか、とのアンティパスの言葉に、サロメは母にそそのかされてヨハネの首を盆に乗せて持ってきて欲しいと言う。この血統に救いはあるのか(エペソ2:1-10)。