礼拝R30606

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 2021年6月6日 三位一体第2主日礼拝 題:「新しい契約」
聖書箇所:ヘブル人への手紙8章1~13節 説教:丸大勝牧師
ヘブル書が書かれた目的は、大祭司キリスト論により彼の豊かさと卓越性を指し示すためである。著者は5章から7章までにより、大祭司メルギゼデクに等しいお方としてキリストを証してきた。そのことをさらに詳しく述べるのがこの8章である。分解1-5 天の聖所で仕える大祭司イエス。6契約の仲保者キリスト。7-9旧約と新約の比較。10-12新約の祝福。13旧約の衰退。これまでの要点は1節、2節にある。①「父なる神の右に座しておられる」 これこそが主イエスの栄光を決定づけるものである。ユダヤ人と全人類の罪の贖いのために、主は十字架の死と復活と昇天により、救い主として完成者、成就者として唯一の資格のあるお方として着座されたのである。この御姿は黙示録にも記されている。②「真の聖所で仕えておられる」 過去の地上での聖所において仕える祭司と供え物やいけにえは、真の存在と実体を持つ天の聖所の模型であり影であった。これが旧約の律法時代制度での出来事であった。しかし、今やキリストは本物の天にある聖所において仕えておられる。そして、7章24,25節の祭司の務めを続けておられるのである。さて、7-13節の箇所に契約という思想が取り扱われている。これは聖書中の基本的な思想の一つである。契約とは普通二人の間の約束事で、その約束は両者が相互に同意した条件のもと成立するものである。従って一方がその条件に反した場合にはその約束は無効になる。しかし、神と人との契約の場合は対等ではない。契約の主導権は神にある。それゆえにこの契約は人の服従を前提にして与えられているといえる。これにイスラエルは失敗したのだ。悲しきかな律法の違反者となったユダヤ人により神と結んだ古いこの契約は破棄されてしまった。そこで、著者は8節から13節のところで旧約と新約を比較し旧約に優る新約の祝福と恵みを証しているのだ。この新しい契約は、①質的新しさである。時間的に新しいのではなく、全くの別物であり古い契約を無効にし消滅させるものである(第二コリント5:17,13節)。②内的な人間の心に印刻される契約である。十字架の愛と赦しの神の情熱に心動かさせた自発的な信仰と行動が生まれるのである(第二コリント3:3)。「十字架我がためなり」の信仰が人を生かすのだ。