礼拝R30718

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 2021年7月18日 三位一体第8主日礼拝 題:「試練に耐える知恵」
聖書箇所:ヤコブの手紙1章1~16節 説教者:丸大勝牧師
ヤコブの手紙は、広範囲の諸教会に送られたことから公同書簡と呼ばれる手紙の一つである。著者は、主の兄弟であるヤコブであり、彼はエルサレム教会の重要な指導者であった。執筆年代は、諸説あるが、AD60年頃であったとみられる。エルサレムから世界に散在する一世紀のユダヤ人クリスチャンに書き送られた。この手紙の特徴として、パウロ書簡が教理的であるのに対して、実践的な教えを高調しているといえよう。そして多くの問題に触れている。信仰生活においての行いを強調しているのだが、ヤコブが信仰義認を否定しているのではなく、彼は信仰の結果的な面にスポットを当てているのだ。分解1 挨拶。2-4 試練を喜び忍ぶこと。5-8 知恵を神に求めること。9-12 いのちの冠(報い)を受ける約束。13-15 誘惑と欲、罪と死の教え。16-18 良きものは神から来る。19-20 語るに遅く、怒りに遅くあれ。21-25 御言を聞いて行う者となれ。26-27 神を畏れかしこむ生活。さて、今朝は試練について共に考えよう。①試練は喜ばしいもの(2-3節)。誰でも試練に遭いたくない。できるならば避けて通りたい。しかし、試練には良い効果があるというのだ。それは、耐え忍ぶことによる人格的成長である。苦労をしたことにより素晴らしい人格の人になるということである。②試練の体験を生かす知恵を求める(4-5節)。人生の体験を正しく用いていくことを人は知らない場合がある。それは、苦しみによって人格がねじ曲がってしまうことである。試練を受けることで、被害者意識が強くなり、世を呪い、他者を呪い、神を憎むようになる人のことである。そういう人は事々に人間関係でも意地悪くなってしまうのではないだろうか。棘のある言葉しか出てこなくなる。それゆえに、その試練を正しく生かすために知恵を求めよ、というのである。神が知恵を満たしてくださるのである。③試練を耐え忍ぶ者は幸い(12-18節)。良きものの源は、愛と真実の神である。物事を善に変えられる神を信頼するのだ。④御言によって生きる(21-22節)。この類の問題は、ある人たちのように自分の心の世界に閉じこもって瞑想しても答えがあるものではない。そこにあるのは諦めと断念があるだけであろう。だが神の言は違う。その人に苦難の意味と意義を示されるのだ。