エッセイNo1

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 ・・・ 牧師エッセイNo1 ・・・
虹のかなたに― Over the Rainbow
 
 

遥かないにしえに、長く遠い旅をする。今、わたしは太陽と黒雲の交差する中から輝き出した虹を見つめている。創世記へのタイムスリップである。

 

 愛と善悪に満ちるこの世界を創造された神は、ノアの時代をごらんになり、人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪いことばかりであるので、人を造られたことを悔いて、心を痛められた。その結果、神を信じるノアは、家族と共に救われたのだが、人々は大洪水によって全く滅ぼし尽くされた。

 

 やがて、箱舟から出たノアたちに、神は契約を結ばれたのである。この契約は、洪水前に神がノアと結ばれた契約と同じものであった。

 「ただし、わたしはあなたと契約を結ぼう。あなたは子らと、妻と、子らの妻たちと共に箱舟に入りなさい」創世記6:18

 「神はノアおよび共にいる子らに言われた、『わたしはあなたがた及びあなたがたの後の子孫と契約を立てる。またあなたがたと共にいるすべての生き物、あなたがたと共にいる鳥、家畜、地のすべての獣、すなわち、すべて箱舟から出たものは、わたしはそれと契約を立てよう。わたしがあなたがたと立てるこの契約により、すべて肉なる者は、もはや洪水によって滅ぼされることはなく、また地を滅ぼす洪水は、再び起こらないであろう』創世記9:8-13

 

 これは神の自由な意思から出ているもので、この実行と保証ほど確かなものは他にない。神はそのしるしとして虹をさし示されたのである。

 

 「さらに神は言われた、『これはわたしと、あなたがたと共にいるすべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。すなわちわたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる。わたしが雲を地の上に起こすとき、にじは雲の中に現れる。こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思い起こすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。

 にじが雲の中に現れるときわたしはこれを見て、神が地上にあるすべての肉なるあらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう』そして神はノアに言われた、『これがわたしと地にあるすべて肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである』創世記9:14-17

 

 光輝く虹は、明るく聖い神の愛がどす黒い裁きに打ち勝った勝利の象徴となった。

天から地上へとかけられた美しい虹の架け橋に、神と人との破壊された交わりが十字架によって回復された、新しい契約を見ることができる。

 遥か虹のかなたに、わたしたちは御子をさえ惜しまないで、この世にくださった父なる神の燃えるような情熱をさやかに見ることができるのである。

 「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」ヨハネ3:16

 

 さて、タイムマシーンは、現代に戻る。今日、あのノアと神との契約は、わたしたちと主イエスの関係において継承されていることを覚えて感謝したい。そういう契約関係にあることを確認することは、教会にとって生命的出来事である。

 

 わたしたち神の民は、日ごとに、週ごとにこの契約を覚えるべきである。そうでないと、弱く怠惰になり易いので、いつの間にか洗礼式で誓約したことを忘れて、契約感覚が麻痺してしまうのである。わたしたちは、徹頭徹尾、純粋な聖い信仰的貞操を守り貫きたいものである。

 圧倒的な神の側から与えられた救いと聖潔との恵みである。その神のはらわたの御思いを知ると同時に、自発的な真実な応答をもって神に仕えていきたいのである。

 

 命の主なる神は、週の初めである主の日に、あなたを恋人を待つようにして待ちこがれておられる。あなたも虹のかなたに示された、神の愛を見つめて、主にお会いするために、主に愛の告白をするために、週ごとに教会において共同体の礼拝し続けていこうではないか。